泣きじゃくり*最初* [日記主義]
彼女は受験生。
だが、
受験前日に飛行機が雪のため欠航となり、
受験に間に合わなくなってしまった。
これはつい先日、寒波がきていた土曜日のことだ。
泣き声が聞こえる。
電話の向こうで泣きじゃくっている彼女が目に浮かぶ。
電話を切り、電車で行く手段を探した。
そのとき、飛行機が一便飛び立った。
目的地は違うが、飛べる可能性が見えてきた。
彼女と(彼女の)母の協議では、飛行機が飛ぶのを待つ、
ということだった。
しかし、それから少し時間がたつと、今日のフライトはない可能性がたかく、
明日の朝の便を予約をすることをすすめられたそうだ。
明日の朝の便では、
受験に間に合わない。
母は、
受けることに意義があるから午後の試験だけでも受けなさい、
と考えていたようだ。
調べてみると、
飛行機でない方法で行くには、
寝台特急でいけばいいことがわかった。
これを伝えることにした。
寝台で行くと、寝心地はよくないかもしれないが、
受験できる。
ここまでやってきたのに、
雪ごときにチャンスを潰されるのはあんまりだ。
よし…このまま飛行機が無理だとしても、
受験することができる。
そう思っていたら、
彼女から連絡がきた。
寝台は満席で、飛行機もすべて欠航。
もう受験に間に合う手段がない、
というのだ。
とりあえず、今はなすすべがないということで、彼女は家に帰った。
彼女は2年大学生をやって、今回受けるのは、
短大だ。
自分のいきたい方向がわかったという。
そして、短大で人間をつくりたいといっている。
これでは、あんまりではないか。
つづく